Desserto サボテンレザー

メキシコで生産されているDessertoのサボテンレザー 。

その名の通りサボテンから作られたこのレザーは、生産過程での環境への負荷が非常に少ないです。
その柔らかさや手触りなどは様々なブランドにおいて評価されており、従来のレザーの代替品というよりは、新しいカテゴリーのレザーとして十分に利用することが出来る素材です。
また通気性や耐久性にも優れており、バッグ、アパレル、家具や車の内装など様々な製品に利用されています。

DESSERTOのサボテンレザーについて
メキシコに本社を構えるADRIANO DI MARTI社によって開発されたレザー。
現地に自生するノパルサボテンから作られています。

DESSERTOのサボテンレザーの作られ方
ウチワサボテンとしても知られるノパルサボテンが使われています。
農場で栽培されているサボテンは、灌漑システムを使用せずに完全に雨水で育てられています。

除草剤や農薬を使わずに育てられたサボテンは、サボテン自体に損傷を与えないよう、約8ヶ月ごとに成熟した葉だけが選定され切り取られます。
収穫されたサボテンは、パルプの湿度が粉末へと加工するのに適切なレベルになるまで、電気などのエネルギーを使用せずに約3日間天日干しによって乾燥されます。

その後汚れを綺麗に落とした後にすり潰され、粉末化され、有害物質を含まない薬品で処理されシートへと成形されていきます。サボテンレザーはサボテンが約35%、その他天然成分が約5%、バイオポリウレタンが約60%を占めており、PVCは不使用、また従来の合皮と比較してもポリウレタンの割合を大きく減らすことに成功しています。

着色も自然由来成分で行われており、また、皮革産業におけるプロセスのなかで最も環境に与える影響が大きいなめしの工程に関しても、クロムなどの有毒な化学薬品を使用した処理も施されていません。

サステナビリティとDESSERTOのサボテンレザー
まずサボテンという素材自体が、様々な素材を使って開発されているレザーのなかでも、「もっとも⼤気汚染から遠い素材」の⼀つと言われています。

⽣産地のメキシコの至る所に⾃⽣しており、また非常に乾燥に強く空気中に含まれる水分や雨水で十分成長するため、栽培のためのエネルギーが非常に少なくて済み、持続可能な⽣産の実現が見込まれています。

皮革製品自体は古くからの歴史もあり、野生鳥獣被害対策の為に駆除された鹿をただ処分するのではなく、ジビエや革製品に使わしてもらうなどサステナブルなレザーが多く存在します。

一方で、現在流通している革製品の大半は食肉用の牛などの皮を利用しており、
副産物である皮をただ捨てるよりかは有効活用をしていると言えますが、過剰に工業化の進んだ畜産が引き起こす環境問題について話されることが増えてきました。 

高まる需要と価格競争などから、飼育する牛の数を増やすために森林が焼き払われ、また大量の水が使われています。1kgの牛肉を生産する為には15,415リットルの水が必要とも言われています。また、特に牛の工業型畜産は大量のCO2を排出することが問題視されています。 

食肉産業との関連もありますが、サボテンレザーの需要の増加すると、乾燥したエリアであれば酪農の代わりにサボテン農園として使用する選択肢が生まれます。

サボテン農園で使用する水の量は極めて少なく、またサボテンレザーの生産過程での二酸化炭素の排出量は同量の本革と比較すると、約80パーセント少なくて済みます。

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